企業が行うべきスマホの5つのセキュリティ対策法
- 2018/5/19
- スマホ
スマートフォンといえば今では所有率80%を超え、企業においてもスマートフォンやタブレット端末の導入は増加傾向にあります。その導入のとき最も問題になるのは、もちろんセキュリティですよね。
スマホのメリットは、持ち運びができるパソコンとして、外出先でもインターネット検索などができるなど利便性が優れている点です。しかし、同時に端末を紛失したときの情報の紛失や漏洩などのセキュリティリスクが高いとも言えます。
細心の注意を払っていても、100%問題なしということはありえません。そこで今回は、企業がスマートフォンを導入するときに行っておくべきセキュリティ対策法を5つご紹介いたします。
目次
1、企業が行うべきスマホの5つのセキュリティ対策法
スマートフォンは、外出先でもネット検索ができて社内ネットワークとの共有も可能、さらにアプリをインストールすれば自分好みにカスタマイズできるなど利便性に優れていることで、多くの企業で導入が進められています。
しかし、携帯性や利便性がある一方で、以下の3つのリスクが高くなります。
- 紛失、盗難
- 不正アクセスによる盗聴およびデータ流出
- ウイルス感染
どれも企業にとって、発生すれば大きな被害を被ってしまう重大な問題です。
そのため、企業でスマートフォンやタブレット端末を導入するときは、しっかりしたセキュリティ対策を施しておく必要があります。
ここからは、企業が行っておくセキュリティ対策として、5つの基本的な対策法ご紹介いたします。
セキュリティ対策➀ 常に最新バージョンを更新する
スマホやタブレットといった通信デバイスもPCと同様に、基本となるOSやアプリの脆弱性が存在します。脆弱性とは、コンピューターネットワークにおける安全上の欠陥を指し、OSやアプリは日々その脆弱性の対策を講じて、その都度情報を発信しています。
そこで、OSやアプリから発信されている更新情報は必ずアップデートして、常に最新の状態で利用するのが重要。使っている端末によって、自動更新や手動更新と分かれますが、更新があるときは必ず通知があるので、その都度最新の情報に更新しておきましょう。
セキュリティ対策➁ 端末のデータはバックアップしておく
紛失や盗難、置き忘れの他にも水没させるなど、端末自体が無くなったり破損してりしたとき、重要なデータまで無くなってしまうことなります。
そこで、定期的にスマホやタブレット端末内のデータをバックアップしておくのが重要。
電話帳や写真、文書データなどの重要なデータはバックアップしておけば、万一紛失したときでも最小限で被害が防げます。
バックアップは、バックアップアプリの利用、もしくは「DropBox」や「OneDrive」などのクラウドサービスを利用すれば無料で行えるので、定期的にバックアップしておくことをおすすめします。
セキュリティ対策➂ 盗難や紛失に備えてGPS探索やロック機能を設定する
細心の注意を払っていても、紛失や盗難、置き忘れなどのリスクが100%無いとはいえません。
そこで、現在販売されている大抵の機種にはGPS機能が搭載され、携帯キャリアなどで紛失端末探索サービスが提供されています。社員が利用するスマホ端末の位置情報を常にONにしておくことで、紛失してもある程度の精度で端末の探索ができるのです。
また、第三者に端末内のデータを見られないように、端末のロック機能は設定しておく必要があります。セキュリティ暗証番号の入力やパターンなぞるなど、ロックを解除しないと操作できないように設定しておけば、万一紛失したときでも安心です。
さらに、GPSを利用して遠隔操作でスマホをロックしたり、中の情報をすべて消去したりできるサービスも携帯キャリアで提供しているので、法人携帯をお使いの方は利用をおすすめします。
セキュリティ対策➃ 不要なアプリやSNSを利用させない
スマホといえば、とにかくアプリの種類が豊富にあり、気軽にインストールができます。
しかし、特にAndroid端末には「マルウェア」と呼ばれる悪意のあるソフトウェアが数多く混在し、インストールするとウイルス感染やアカウントの乗っ取りなどの被害がでる可能性も。
そのため、業務で必要最低限のアプリのみの利用に限定し、余計なインストールをさせないようにしましょう。また、携帯キャリアの法人携帯を利用していれば、アプリのインストールの制限やアプリの管理が行えるサービスも提供しています。
セキュリティ対策➄ 公衆Wi-Fiは利用させない
現在、街中の各所にWi-Fiスポットと呼ばれる場所があり、誰でも気軽にWi-Fiに接続できます。
しかし、街中を飛び交う公衆利用されるWi-Fiの中には、セキュリティを重視していないものも多く、盗聴や情報の抜き取り、不正アクセスによるアカウントの乗っ取りなどのリスクが高いといえます。
そのため、社用で利用しているスマホ端末は、公衆Wi-Fiには接続しないのが前提で、利用するときは携帯キャリアが提供する安全性が確保されたWi-Fiを利用するように周知を徹底しておきましょう。
2、まとめ
スマホやタブレット端末は、外出先でも気軽にネット検索ができて、豊富なアプリの中から自由にインストールできるなど、プライベートはもちろん、業務でもとても便利に利用できます。
しかし、導入のとき最も問題になるのはセキュリティ。そのため、紛失・盗難、不正アクセスによる盗聴およびデータ流出、ウイルス感染といった危険を防ぐ対策を実施しておく必要があります。
今回は、5つの対策法をご紹介しましたが、特に紛失、盗難が一番懸念されるリスクなので、携帯キャリアが提供するセキュリティサービスを利用するなどの対策は講じておくようにしましょう。