企業の情報セキュリティに関わる仕事「セキュリティエンジニア」とは?
- 2018/5/19
- 企業
セキュリティエンジニアという仕事をご存知ですか?
今ではあらゆるものや場所でインターネットネットワークに繋がる時代。それに合わせて「セキュリティ」という言葉も以前にも比べて頻繁に見聞きする機会も増え、特に企業などの法人では「情報セキュリティ対策」が重要視されています。
そんな中で今、情報セキュリティに関わる仕事「セキュリティエンジニア」が企業などから注目されているのです。名前の通り、企業などの情報セキュリティに特化したエンジニア。現状、人材不足の傾向にあるので、エンジニアとして働きたい方は注目の仕事です。
そこで今回は、企業の情報セキュリティに関わる仕事「セキュリティエンジニア」について、仕事内容や必要なスキル、資格など、どんな仕事なのか簡単にご紹介いたします。
目次
1、セキュリティエンジニアの仕事内容は?
インターネットの爆発的な普及によって、今では誰もがネットワークに繋がる時代。企業においても様々なネットワーク環境を構築してビジネスを展開しています。
このしたインターネットを介して情報のやり取りする中で、懸念されるのがセキュリティ上の問題です。近年、世界規模のサイバー攻撃が急増し、日本の企業でも被害を受けている報道は度々耳らします。
そこで、今注目されているのが情報セキュリティに特化した「セキュリティエンジニア」という仕事。
このセキュリティエンジニアは比較的新しい職種なため、不透明な部分も多く、実際どんな仕事をするのかといった基本的なことが分からない方も多いのではないでしょうか。
根本となるのは、インターネットの急激な普及により、個人はもちろん法人においては情報セキュリティ対策の重要性は非常に高い。セキュリティにまつわる被害は、ウイルス感染によるシステムの停止、個人情報漏えい、顧客情報の流出、改ざん、なりすましなど多岐に渡ります。
このような被害は年々増加傾向にあり、企業としては被害を未然に防ぎたいのは当然。そのため、多くの企業で情報セキュリティに精通したセキュリティエンジニアの需要が高まっているのです。
セキュリティエンジニアの仕事内容は?
では、実際にセキュリティエンジニアはどんな仕事をしているのか?
単にセキュリティエンジニアといってもその仕事内容は幅広く、主に以下の業務を行っています。
➀企画・提案
既存システムの情報収集と分析を実施し、適切なセキュリティ面の管理や必要なシステムの提案などを行います。この企画・提案ができるエンジニアは、「セキュリティコンサルタント」と呼ばれています。
➁設計
既存システムを分析し、そのネットワーク機器や運用形態を認識したうえでセキュリティを考慮したシステム設計を行います。
➂実装
各システムが正確かつ安全に運用するよう、設計に基づいてシステムの実装を行います。
セキュリティ面に配慮するのは勿論、ネットワーク構築やOSの設定など幅広い知識が求められます。
➃テスト
システムの脆弱性がないかチェックするためのテストや、脆弱性に対する対策も行います。
セキュリティ検査、脆弱性診断と呼ばれ、システム上の脆弱性を発見しその対策を念入りに実施します。
➄運用・保守
ここまで企画提案からテストまでセキュリティシステムが滞りなく完了したあと、適切かつ安全に運用するための保守業務までがセキュリティエンジニアに仕事です。
以上、簡単にご紹介しましたが、セキュリティエンジニアはクライアントからの依頼があれば、企画提案からシステムを導入したあとの運用管理や保守までと、幅広い知識やそれなりの経験は必要になる仕事です。
ちなみに、セキュリティエンジニアの収入相場は約500~600万円とのこと。
アメリカでは平均年収は約1,000万円と倍近く差はあるものの、これからさらに需要が高まることで収入も増えていくでしょう。
2、セキュリティエンジニアに必要なスキルと資格は?
セキュリティエンジニアの仕事がしたい!というとき、情報セキュリティ全般の仕事に携わるので難しい資格が必要なのではなかいと感じますよね。
しかし実際には、セキュリティエンジニアとして働くための特別な資格は必要ないのです。
必要なスキル
とはいっても、前項でも説明した通り幅広い知識が求められ、以下の16種のスキルが必要になります。
- 情報セキュリティマネージメント
- ネットワークインフラセキュリティ
- アプリケーション・セキュリティ(Web、電子メール、DNS)
- OSセキュリティ(Unix、Windows、Trusted OS)
- ファイアウォール
- 侵入検知システム
- ウイルス
- セキュアプログラミング技法
- セキュリティ運用
- セキュリティプロトコル
- 認証
- PKI
- 暗号
- 電子署名
- 不正アクセス処方
- 法令・規格
持っていると有利な資格
また、資格は不要といっても以上の知識を身につける、スキルがあることを証明するための資格があり、就職・転職とき有利です。ここでは資格名のみご覧いただきます。
- 情報処理安全確保支援士試験
- シスコ技術者認定
- ネットワーク情報セキュリティマネージャー
- CompTIA Security+
- 公認情報セキュリティマネージャー
- 情報セキュリティスペシャリスト試験
以上のように、セキュリティエンジニアとして働きたいといっても、それなりに努力して知識を身につける必要はありますが、とても将来性はある仕事というだけでなく遣り甲斐のある仕事です。
3、まとめ
今回は、企業の情報セキュリティ対策に特化した仕事「セキュリティエンジニア」についてご紹介しました。
聞き慣れない方も多いかと思いますが、比較的新しい分野の職種です。情報化社会となった現代において、情報セキュリティに関わる事件や事故は連日のように発生し、企業などの法人はその対策に特に力を入れています。
そこで、注目されているのがセキュリティエンジニア。ご紹介した通り、情報セキュリティを含めたネットワーク全般の知識が必要になり、簡単になれるものではありません。
そのため、現状人材不足の傾向があり、今後さらにニーズが高まる将来性が高い仕事なので、企業のシステム担当者の方など、セキュリティエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。